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【MBA受験譚6】Waitlist(補欠)でも諦めない!繰上合格のための対策と決め手になったエッセイ

僕のMBA受験の一番の思い出は進学先であるINSEADからWaitlist(補欠)入りを宣告された事です。

経験すると分かりますが、これが、ま〜辛い。

待っていれば繰上合格になるかもしれないし、結局ならないかもしれない。それがいつ分かるのかも分からない。

精神的に堪えます。

さらに、僕の場合は既に合格通知をもらっていてIMDのデポジット支払期限が来ていて、結果的にIMDに納めた170万円は無駄になってしまいました・・。

Waitlistって対象自体が多くないし、ましてやそこから合格したというケースはいよいよ少ないです。僕もまさか自分がそうなるとは思っていませんでしたが、ネットの情報も充実していないし、手探りしながら一生懸命考えて対策を取り、何とか繰上合格を手繰り寄せて今に至ります。

「Waitlistなんて気に食わん、そんな学校は願い下げだ!」というのも全然アリだと思います。でも僕は諦めきれなかったし、そういう人も多いと思います。

なので、出来るだけ克明に自身の経験を記録しておいて同じような境遇に陥ってしまった人の参考になればなあと思います。

INSEADあるいは他の学校からWaitlistの通知を受けてしまった人の何かの参考になれば嬉しいです。

以下では考え方や方法論について自分で考え実践した内容をまとめています。実際の出願書類もnoteで公開していますので、興味のある方はこちらもご覧下さい。

Waitlistになったら最初にすべき事

だいたいWaitlist入りの連絡はメールだと思います。

まずは、深呼吸して落ち着きましょう。

合格じゃないのは残念ですけど、不合格ではない、つまり、望みはあるわけです。

ここからの学校とのやり取りには、これまで以上に一挙手一投足に細心の注意を払って、少しでも繰上合格の確率を上げていきましょう。

まずやるべき事は、Waitlistの連絡に対して、なるべく早く下記の3つを含んだ返事をする事です。

・Waitlistの連絡に対して感謝の気持ちを伝える
・追加の文書(エッセイ等)を送っても良いか聞く
・自分のアプリケーション(出願書類)の改善の余地を聞く

自分の例を話す前に、それぞれ簡単に説明します。

感謝の気持ちを伝える

本音ではがっくり来てると思います。分かります。

でも、合格ではない連絡をする事は、学校の担当者にとってもストレスなわけですし、選考委員会の面々もわざわざ時間を取って自分の事を検討してくれたわけです。

まずは、選考の労を取り、難しい決断をしっかり連絡してくれた事に対して学校への感謝の気持ちを伝えましょう。

間違っても「残念に感じる」「合格したかったのに・・」といったネガティブな言葉は一切控えましょう。

言われなくても向こうも重々承知しているわけで、大人の余裕を醸し出すのが大事です。

追加の文章を送っても良いか確認する

その上で、Waitlist入りを承諾するという事は、まだその学校を志望する気持ちがあると伝える事になるわけです。

従って、合格の確率を上げる行動を取るのは自然な事ですので、追加の文書などを送っても構わないか、ざっくばらんに聞いてしまいましょう。

ただし、学校によっては追加の文書を一切受け付けないケースもあります(例:ハーバード)。学校からの連絡(大概メール)にはこの点が明確になっている場合とそうでない場合があります。既に書いてある事を聞くのは非常にきまりが悪いので、返事をする前にもらったメールをよく読み返しましょう。

とにかく、ただ頑張るのではなく、「何をすべきか」と「何をしてはいけないか」を冷静に理解しましょう。少なくとも、後者はどの学校も明確に教えてくれます。

改善の余地を確認する

さて、追加の文章を提出するからには、何らかの付加価値が必要です。

志望度を伝えるためにとにかく頻繁に連絡・・といった行動は、僕は逆効果じゃないかな〜と思います。メールですら、相手から読むための時間を奪っているわけで、そういう配慮ができないと思われてしまうリスクが高いです。

Waitlist入りには必ず原因があるので、それを解決するような文書を出さないと意味がないですよね。

追加の文章を送って良いか確認する際に、送って良いとしたらどんな内容が適切か、聞いてしまって良いと思います。つまり「何が原因で合格ではなくWaitlistになったのですか?」という事ですね。

例えば

「英語の能力に不安があった」→「英語の能力を向上させてTOEFLの点数で証明する」
「リーダーシップの経験・素質が弱い」→「仕事・私生活におけるリーダーとしての体験を追加エッセイにまとめる」

といった具合に、対策を考える際の参考にできます。

送る追加文書の種類

著名な留学予備校であるAGOSのこちらの資料がよくまとまっていますが、下記の通り、大別して2種類かと思います。仕事で何か成果を上げたとしても、履歴書をアップデートするよりは、エッセイの方が効果的に情報を学校に届ける事ができます。

追加のエッセイを送る
・出願後のプロフィールの前向きな変化(昇進や異動)
・GMAT/TOEFLのスコア向上
・出願時に紙幅の制限で触れられなかった事

追加の推薦状を送る

追加のインタビューを依頼するという方法も聞いた事がありますが、学校から提案してこない限りは、書面・メールでのやり取りの方が良いはずです。電話や面接などの同期コミュニケーションは受け手の時間を相当に奪うので。

繰り返しになりますが「他人の時間を奪う事に配慮の無い人だ」という印象を持たれる事の方がまずいです。

僕はどうしたか

さて、僕はINSEADにRound 2で出願して「Waitlist→追加エッセイ提出→合格」という道筋を辿ったので、自分の行動が奏功して良い結果が得られたのだと考えています。

必ずうまく行くわけでは無いですが、何かの参考にはなるかと思います。

Waitlistの連絡を受けてすぐ作戦を立てた

Waitlist入りのメールをINSEADからとある金曜の夜に受け取り、その日はヤケ酒して寝ました。笑

でも週末をはさめたので、なぜWaitlist入りになったのかを自分の出願書類や面接の手応えを振り返りながらじっくり考える事ができました。

下記のような結論を出しました。

INSEADの求める4つの選考基準は、満たしているが優れていないと判断された
・Ability to Contribute
・Academic Capacity
・International Motivation
・Leadership Potential

特に仕事以外の活動や経験の魅力が薄い(=仕事人間でつまらんやっちゃ)と判断された

また、過去のINSEADのWaitlist入りした学生のブログ記事や掲示板の投稿(GMAT Clubなど)をひたすら漁りました。そこで得た示唆はこんな感じです。

・Waitlist入りして1-2ヶ月で合格している人もいる→望みを捨てる必要は無く、繰上タイミングも様々
・残念ながら毎年のWaitlist入りの人数と繰上合格の割合は統計が全く無い→合格率は気にしても仕方がない

特に1つめは重要で、MBAでは出願時期毎に選考のRoundが分かれており(INSEADは1st〜4th Round)、Waitlistの繰上をRound毎に管理しているのであれば、繰上時期に大きなばらつきは出ないはずだからです。僕は2nd Roundでの出願で、自分の繰上は2nd Roundで合格辞退者が出ないと起きないだろうと最初は思っていましたが、恐らく3rd/4th Roundでの通常の出願者とも比べられています。

つまり、これから出願してくる3rd/4th Roundの応募者より出願の質が高ければ、やっぱり2nd Roundのこいつを繰上合格させるか、という判断が起こる余地が十分にあるはずなんですよね。

そう思って、Waitlist対策の目標を

2nd Roundで辞退者が出る事に賭ける、、、のではなく
3rd/4th Roundの応募者に勝つ

という事にしました。3rd/4th Roundの応募者になった気持ちで自分の出願の質を高める事に集中できて、この道筋を見つけられた事は精神衛生上とても良かったです。

INSEADとはこんなやり取りを交わした

INSEADからのメールには月曜に返事をして、上記の通り
1) 感謝を伝えて
2) 追加の文書を送っても良いかを尋ね
3) しれっと何がダメだったのかを聞きました

追加の文書を送って良いかは最初の連絡には何も書いてありませんでした。

すぐに返事が来て「重要と思うアップデートがあれば追加の文書を送ってくれても良いが、特に何がダメだという事では無いのは理解して欲しい。ただ単に他の生徒とのバランス・相対的な評価なんだ」との事。

(いや、その相対的な評価の具体的な中身を知りたいんじゃい。笑)と思ったものの、選考結果は選考委員会の合議で行われる以上、はっきりした事を担当者が答えられないというのも理解できます。

既に書いた通り、僕の応募者としての泣き所は
・INSEADの選考基準に照らしてイマイチ押しが弱い
・特に仕事の実績以外の魅力が無い
といったところかなと思ったので、この辺を補強するアップデートを学校に送る事にしました。

なお、Waitlistに入ると月に1回、繰上するかどうかの判定がされるとの事でした。具体的にいつかは分かりませんが、追加エッセイを送るならその直前が最適かな〜と思い、作戦の参考にしました。後述の通り、追加エッセイはその提出タイミングもしっかり計算するべきだと思います。

1つめの追加エッセイ

1つめの追加エッセイではオーソドックスにINSEADの選考基準に照らして自分のプロフィールが向上した事をアピールするエッセイをA4用紙1枚にまとめました。1つ150-200語くらいですかね。

・Ability to Contribute
M&Aの解説書を共著する事になったので、アクチュアリーとしてM&Aの実務をそれほど多く積んでいる自身の専門性と稀少性、M&Aというストレスのかかる環境での実務を通してどんな場面でも適切に対人コミュニケーションが取れる事を書きました

・Academic Capacity
大学の成績とGMATが主な評価なのですが、大学の成績は変えようがないので、GMATを710→730に伸ばせた事を書きました

・International Motivation
海外のアクチュアリー会での発表をこの歳にしてはかなり多くこなしているので、重要なものをいくつかアピールしました。発表だけでなく、各国から参加するアクチュアリーとの交流にも触れています。

・Leadership Potential
出願書類で東南アジアに関わる仕事をキャリアプランの1つに挙げていたため、自身のリードでとある国での大きなコンサル案件を受注した事を、現地の経営幹部をうまく巻き込んで結果につなげた事に触れてアピールしました

Waitlistの連絡をもらってから1ヶ月後くらいに送ったところ、すぐに学校からは受領の連絡があり、しばらく反応を伺いましたが特にその後は音沙汰ありませんでした・・。

2つめの追加エッセイ(これが決め手)

結果的に、2つめの追加エッセイを出した次の日に繰上合格の電話をもらっています。従って、このエッセイが「補欠→繰上合格」の決め手になったと考えています。

実は、エッセイの内容だけでなく、提出のタイミングも1つめ以上に綿密に計算していましたので、次の日に連絡が来た時は本当に嬉しかったです。

・・・送った当日に受領の返事も何も無かった時は、何かやらかしたかと悩み、眠れない夜を過ごしましたが。笑

具体的には、3rd Roundの結果発表の週の前半に送っています。つまり、3rd Roundの合格者が全て確定する前に割って入った形です。先に書いた、3rd/4th Roundの応募者に負けないという方針の一環ですね。

それがちょうどWaitlistの連絡を受けてから2ヶ月弱、1つめの追加エッセイを送ってから1ヶ月というタイミングでもありましたので、たまたま毎月の繰上可否の判定と重なっただけという可能性もあります。

さて、肝心の内容ですが、先に書いた通り、仕事以外の活動が少ない、というのが自覚していた応募者としての僕の弱点でした。要は、仕事人間、会社人間、ですね。

INSEADに限らずMBAでは授業だけでなく課外活動や卒業後のネットワーク維持・発展活動も重要なので、普段から仕事一辺倒ではなく、身の回りや社会に対して問題意識を持っていたり行動に移せる人柄か、という事も問われます。

得てして日本人はこの点が弱いと言われますが、僕もその例に漏れず、INSEADの出願書類には趣味や取り組んでいる個人的な活動について述べる欄が結構あるのですが、そこに書く事があまり無いな・・というのがコンプレックスでもありました。

かといって、エッセイを書くために興味がない事に無理やり取り組むのは、ダサいし、純粋にかったるい。

というわけで、アクチュアリーとしての業務経験を活かして、知り合いのつてで、とあるInsurTechスタートアップで無給の業務見習い(カッコよく言えばインターン)のような事を始めてみたのです。前々からベンチャーやスタートアップには興味もあったので。

これが想像以上に良い経験で、SlackやGitHubも知らなかった僕としては、細かい事の1つ1つが新鮮で学びの連続でした。数理分析のお手伝いという事で混ぜてもらったのですが、この際プログラミングも覚えたいなと思って勉強中です。

そんなわけで、下記のような事をまとめてエッセイにしました。今回はネタが1つなのでA4用紙1枚にみっちり書けました。

・InsurTechスタートアップで週末などの空き時間に仕事を手伝っている
・アクチュアリーとしての数理分析や基礎的なプログラミングのスキルを活かしている
・本業のコンサル経験が活き、本業にも良い相乗効果のある業務に取り組んでいる
・本業での人間関係とは異なる背景を持った人々ともうまく協力できている
・INSEADに入学した際、この経験で得た学びを共有できる具体的な授業がある

やっぱりTech系やスタートアップは流行もあるので学校としては興味持ったでしょうし、出願書類に書いてあった経歴とはギャップもありますので、効果あったと思います。また、具体的な授業名を挙げてクラスへの貢献が言及できたのも良かったと思います。

冒頭に述べたように、このエッセイを出してすぐ繰上合格の連絡をもらいました。

幻の3つめのエッセイ

実は三本の矢ではないですが、3つめのエッセイネタも用意していました。

出願の少し前に異動していたため、推薦状は現在の上司からはもらっておらず、異動から半年経っていたので、少し別の観点を入れて推薦状を書いてもらうという事も検討していたのです。

結果的には、作成する事なく合格できたので効果のほどは不明です。

成功の秘訣

これまで書いたように

・現状を客観的に分析して(Waitlistである現状とその原因)
・目標を定めて(3rd/4th Roundの応募者に勝って繰上合格する)
・行動を起こして(追加エッセイを送ってみる)
・諦めずに軌道修正する(さらに異なる内容の追加エッセイを送る)

という感じです。

INSEADに限らずMBA受験におけるWaitlist入りは辛いものがあると思います。本稿が少しでも誰かのお役に立てば幸いです。

また、乗れる相談もあるかもしれませんので、お気軽にお問い合わせあるいはツイッターからご相談下さい。

実際の出願書類

出願時に出した実際の書類もnoteで公開してますので、ご興味のある方はこちらものぞいて絵みて下さい!