MBAについて

海外就職を狙うならMBA留学のキャンパス選びは慎重に!卒業後に取得できる長期滞在ビザについて

海外MBAへの留学を検討する理由の1つに海外での勤務があるのではないでしょうか?

僕も多分に興味を持っていて、シンガポールを中心に就職活動をしましたし、周りにも様々に母国以外での就職・起業に挑戦する同級生がたくさんいました。

海外で就活する・働くために重要となるのがビザ。でも、MBA受験の準備に忙しく、働いてみたい国のビザにどんな種類・要件があり、それを満たすためにどのようなMBAでどのような経験を積む事がプラスになるのか、といった事まで綿密に検討できている方は少ないのではないでしょうか?

今回は僕が卒業したINSEADのキャンパス所在国であるシンガポール・フランスを中心に、MBAを卒業するとビザが取りやすくなる国について整理してみます。

シンガポール

下記にあるLong-term Visit Passに、一生に一度、申し込む事ができます。1年間の滞在で、更新・就労は不可、大学などの高等教育を受けた人がシンガポールで就職活動するために使う想定のビザになります。

Long-Term Visit Pass

学校に問い合わせたところ、手続きに最大で6週間かかるとの事で、申請する時は前もって準備する必要があります。

フランス

下記にあるJob Seeker / New Business Creator Residence Permitに、卒業後4年以内に1度、申し込む事ができます。更新は不可ですが、就労は可能で、大学などの高等教育を受けた人が就活・インターンおよび起業を試みるためのビザです。

“JOB SEEKER/ NEW BUSINESS CREATOR” RESIDENCE PERMIT

フランス出身の同級生に聞いたところ、フランスは大学を出た後に本就職の前に低い給与でインターンをして就業体験を積むのが通例だそうで、そうした事から就活ビザでの就労が許されているのかなと思います。

なお、INSEADではシンガポール・フランスのキャンパスに両方滞在する事もできれば、片方だけに在籍する事もできます。

フランスは明確にパスポートに貼られる学生ビザのステッカーを申請時に求めてきます(=留学時代にフランスキャンパスに通学していないと申請できない)し、シンガポールも学生ビザの記録が残っていますので、卒業後に長期滞在ビザを申請する可能性がある国にはきちんと学生ビザを取って滞在しておきましょう。下見にもなりますしね。

イギリス

英語圏で経済が発展している事から就労先として人気のあるイギリスですが、2020/2021年に大学・大学院を卒業した後に滞在できる期間が4ヶ月から2年間になるようです。こちらの記事によると2012年以前の状態に戻すという事みたいです。

イギリス政府、留学生向け新ビザ 卒業後2年間、就業可能に

ロンドンなどイギリスの都市で働きたい方にとっては、イギリスのMBAの魅力度がだいぶ上がりますね。

香港

香港にもシンガポールに似た制度があるようで、教えて頂きました。

https://twitter.com/takaomae/status/1232024839197806595?s=20

移民局のウェブサイトを調べたところ、Immigration Arrangements for Non-Local Graduatesが該当しそうですね。書きぶりからすると、卒業後6ヶ月以内に申請すれば、12ヶ月滞在ができ、就活に加えて就労もできるように思います。

Immigration Arrangements for Non-local Graduates (IANG)

卒業から6ヶ月が経過してしまうと、香港の企業から内定をもらっていないと申請ができなくなり、就労ビザを優先的に手続きしてくれるようですが、MBAを出たメリットは薄れてしまいますね。

なお、このIANGは仕事を続けていれば延長ができるようで、永住権が取れるまでIANGを更新した方の事例も教えて頂きました。下記のツイートならびにこちらのブログ記事を併せてご覧下さい。

香港でのキャリアをお考えの方にはMBAはかなり有効な手立てのように思えますね。

困ったら学校に問い合わせてみよう!

米国をはじめ、他にも就労先として人気があり、MBAプログラムが存在する国は多いと思います。

就労ビザの情報は適宜アップデートされ、行政の裁量も大きいため、実態の調査も含めて興味のある国にキャンパスを持つ学校に問い合わせしてみる事をお勧めします。

メール1本送れば、情報を取れる時代ですからね。

まとめ

上に取り上げた4ヶ国の情報を整理すると下記のようになります。

申請期限 滞在期間 就労
シンガポール 特になし 1年間 不可
フランス 卒業後4年以内 1年間
イギリス 卒業直後 2年間
香港 卒業後6ヶ月以内 1年間

MBAの受験校を選ぶ際にビザの要件まで考慮に入れている方は少ない(僕も当時そこまで考えていなかった・・!)ですが、卒業後の事を考えると地味に重要な要素だと思います。

本稿が適切な受験校選びの一助になれば幸いです^^